【読書感想ブログ】雑談の一流、二流、三流

今回読んだ本

雑談の一流、二流、三流 (アスカビジネス) | 桐生 稔 |本 | 通販 | Amazon

この本を選んだきっかけ

私はよく『中田敦彦YouTube大学』を観ているのですが、その中で紹介されていた本で、中田のあっちゃんの説明も面白く勉強になったので、実際に自分でも読みたくなってこの本を手に取りました。

簡単なあらずじ

作者の桐生稔さんは高校の時は成績優秀で自分でも優秀だと思っていたそうですが、新卒で入社三ヶ月で左遷されてしまいます。左遷先の飛び込み営業の仕事をこなしていくうちにみるみる営業成績が伸び、最終的にはエリアマネージャーとなり、その後、コミュニケーションスクールを立ち上げて、全国展開するまでになっていらっしゃいます。

最初は営業成績が良くなかったところから、コミュニケーションスクールを経営するまでになったこの方だからこそ、コミュニケーションを苦手としている我々にわかりやすく雑談の何たるかを説くことができる。そんな本になっていると思います。

また、各章が雑談のはじめ方から終わり方に順番に対応していて、各項目も「3流はこうする、2流はこうする、では1流は?」というフォーマットになぞらえて構成されているので大変読みやすく構成されています。

面白かったところ・感情が動いたところ

  1. 私はやはり話の始め方や広げ方、盛り上げ方の点が苦手なので、そのあたりが特に気になりました。例えば、朝のエレベーターでばったり会った同僚との会話とかは、「今日は暑いですね」とか天気の話題になりがちですが、そうではなくて「相手に焦点を当てた会話をする」というのが一流らしいです。今なら「お盆何かしましたか?」とか「昨日何食べました?」みたいな会話から始めたほうが会話の始まりがよさそうな気がします。そういった感じで、会話の広げ方も自分のことをメインで話したりするのではなくて、相手を中心に話を広げると会話が広がるようです。
     
    基本的に自分は自分に一番の興味がある。
     
    という考えが基本にあるようです。

  2. 私は基本話の引き出しが偏っているか引き出し自体が少ないです。例えば、釣りについてしゃべっているとして、あまり釣りをしないのですぐに会話が途切れてしまいます。そういった場合は「ネタ連想法」というのがおすすめらしいです。釣りの例でいえば、「魚と言えば刺身ですが、お寿司のネタだと何がお好きですか?」とか「海釣りとかされるんであれば船舶免許とかお持ちなんですか?とるの難しくないですか?」みたいな会話にシフトさせることができそうです。「〇〇と言えば△△」という連想力を鍛えておくことで雑談力が上がりそうですね。そういう意味では親父ギャグが大体ダジャレなのは似たワードを連想して雑談力を鍛えている人たちがサラリーマンには多いってことなのかもしれないですね。
     
    雑談力を広げるなら親父ギャグを極めよ
     
    ということが言えそうですね。

  3. 最後に思ったのは「ポジティブであれ」ということ話してて否定的なことしか言わなかったり相手を貶めるようなことを言う人とは会話してても楽しくないですよね。なので、相手が否定的なことを言ってもできるだけ褒めてあげること。褒めるところがなくても、以前と比べてよくなっているところを褒めるといったようにできるだけポジティブに会話を勧められるようにしましょうというのが大筋にあるように思いました。現代社会において叱ったり怒ったりすることはよくないとされているだけに褒める技術は雑談の領域でも重要になってきているんですね。

この本のテーマ

この本はずばり一流の雑談をする方法について書かれています。当たり前ですが。

自分の体験談や、社会で起こっていること

私は雑談が苦手です。例えば「bamchohさんは休みの日とか何されてますか?」とか聞かれても、「いやー特に何もしてないですね~。基本寝てます」とか最悪の答えをしてしまいます。会話を広げるつもりがないんだなと相手に思わせていたんだろうと今更ながらに反省しています。あと、何か面白いことを言わないといけない。スベりたくない。という気持ちから何も言えなくなる時もあったりしますが、「雑談」はそういうものではなく、「雑」なトークをするだけでいい、普通の話をすればいい。というのが少し心を楽にしてくれます。

この本の最後にも記載されていますが、ITが進化して、スマホで色々なことができるようになってしまい、家族間、友達間のリアルなコミュニケーションが減ってしまって、雑談の重要性も低くなっていっている現代において、ある場面ではやはりまだまだリアルなコミュニケーションは重要な位置にいると考えられます。ネット越しにビデオ通話で会話しても、やはり実際あって話してみるのとは全然違った印象を受けるものです。面接の場しかり、商談の場しかり、いろいろな場面でリアルなコミュニケーションは重要なのです。

自分の意見

基本僕は会話の中で聞き役になりがちです。しかも、相手にあまり興味を持たないため、会話もすぐに終わってしまいます。会社でも普段は一人で仕事をすることが多くコミュニケーションも最低限です。昔は飲みニケーションということで、飲み会が少なからずありましたが最近ではコロナの影響もありそういう場も少なくなりましたね。そういう意味でも雑談力というのはあまり必要とされなくなってきているのかもしれませんが、いざという時のために雑談力を鍛えておくということはやはり自分の宝になるのではないでしょうか。