【読書感想ブログ】おもろい話し方 ~芸人だけが知っている受ける会話の法則~
今回読んだ本
おもろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則 | 芝山 大補 |本 | 通販 | Amazon
この本を選んだきっかけ
友達とのバドミントンとの帰りにふらっと立ち寄った本屋さんに平積みされていて「おっ」と思ったので手に取りました。基本的にコミュニケーションに関する本は気になるので、平積みされていると手に取ってしまいます。
簡単な感想
作者の「芝山大輔」さんはネタ作家としても活躍されている方ですが、昔はあの「フワちゃん」とコンビを組んでコントをされていたこともある元・芸人です。そんな芸人のノウハウを知っているからこそ、おもろい話し方とはどういうものかがわかりやすく書かれています。特に第4章の「すべらない話の秘伝レシピ」が興味を惹かれました。普段から「ちょっとおもしろい瞬間」にアンテナを張っておくことが大事で、「ギャップを感じた瞬間」「誰が言うてんねんと感じた瞬間」「〇〇すぎる人に注目」「自分の失敗をメモ」それらちょっと面白い瞬間を集めて「ちょい盛り」して話すのがいいらしいです。ちょい盛りの方法やネタの添削も載っているので勉強になります。
まとめ
これからはネタ帳を持ち歩いて、ちょっとおもしろい瞬間をメモしていくのも面白いと思いました。それを精査してどこかで話せる自分だけの「すべらない話」ができるといいなぁ~。
【読書感想ブログ】 5A73 【ネタバレあり】
今回読んだ本
この本を選んだきっかけ
いつものようにYouTubeを見ていると、おすすめに「千原ジュニアYouTube」の動画が出てきて、ふとその動画を見ると「カモシダせぶん」というお笑い芸人との対談の動画でした。「カモシダせぶん」は無類の本好きで自宅に3000冊の収蔵していたのですが、火事に合いほとんどの本が焼失したというエピソードを持つ芸人です。その芸人が千原ジュニアにお勧めする本の中の一つにこの本「暃(5A73)」があり、幽霊文字をテーマにしている本ということで仕事がら文字コードを触ることがあることから興味を持ちました。
簡単なあらずじ
とある自殺志願者から紡がれる自殺の連鎖。すべての死体にはタトゥーシールで「暃」が刻まれていた。調べても読みも意味も分からないこの文字に何の意味があるのか?二人の刑事はその関連性を追うことに。様々な調査の末、ヘッドフォンの男がすべての自殺者に関連していることを突き止める。ヘッドフォンの男は犯人なのか、それとも。。。?
面白かったところ・感情が動いたところ
やはりまずは「暃」という意味も読みもない文字を題材にして話が進んでいくというところが面白かったですね。二人の刑事が自殺者に刻まれたこの文字がどう関係しているのかを調査していくのですが、上の文字の「日」と下の文字の「非」がどちらも「ヒ」と読めるからそう読むのか?とか、「日に非ず」という意味で「ヨル」と読むのではないか?とか「罪」に似ていることからそういった意味で使われたのではないか?とかいろいろな案をだしあっている刑事たちを見ていると、こちらまで「どういった意味が隠れているのだろうか?」と色々考えてしまいました。それがきっと作者の思惑だったのかなと読み切った今となっては思いますが、そうやって読みながら色々勘案するのはミステリー小説の醍醐味だなと思います。
章立ての構成も面白く構成されていて、刑事2人の捜査の章と各自殺者の章とが交互に章になっていて少しずつ謎が紐解かれていく様子がきちんと描かれていて、見ているこちらを飽きさせないように作られていました。自殺者はそれぞれ死んでいった順番に登場するのではなく、二番目に死んだ「湯村文」から始まっていて、一番目に自殺した「尾倉陸久」と出会うところから始まり、尾倉の自殺現場を湯村が発見してそこに書かれている「あの文字」を発見し、そこからどんどん「あの文字」を次の自殺者にバトンのように受け継いでいくというストーリーになっています。また、なぜ自殺者は「あの文字」を体に書いて自殺していくのか?という謎も最後の最後までわからない構成になっていて、大変読みごたえがありました。
最後の結末がほんとに予想だにしないというか、賛否両論ありそうな結末だったなと思います。読み終えた後にこの本のレビューサイトを観ましたが「こんなのミステリー小説じゃない」という人もいて、「確かになぁ」と思う反面。こういう「ミステリー小説があってもいいんじゃないか?」と心の中では思えるいい作品だったのかなと思います。
この本のテーマ
「暃」この文字、あなたならどう読みますか?それがこの本のテーマだと思いました。
自分の体験談や、社会で起こっていること
JIS規格に収録されている漢字の総数は約1万。色々な古い文献で使われている漢字を一つ一つ拾い集めて「これは一緒」「これは違う」というように手作業で割り振って最終的にこれで行きましょうとなったのがJIS規格です。やはり人の手で振り分けるわけですから間違いがあるのは当然で、幽霊文字が12文字のみというのは逆にすごいことなのではないかと思います。私はテストエンジニアですが、10000件テストして、テストミスが12回で抑えられるか?というと不安しかありません。逆にたった12文字で抑えられたことは偉業なのではないかと感じます。写真に写りこんではならない何かのように、この世のものではない何かがJIS規格に紛れ込ませた何か、そういう妄想を掻き立てるのも致し方がないと思わせる異様さがあります。
自分の意見
この文字をネットで調べると「ヒ」という読みが出てきます。そして「杲」の誤植なのではないか?ということも記載されていて、Wikipediaにはこの文字は幽霊文字であるとしっかり書かれています。ただ、ここで調べ終わらずに、いろいろな妄想を膨らませて、この作中の登場人物のように「こういう解釈もできるよね」「いやいや、こういう解釈はどう?」みたいにいろんな人と話しながら自分たちで意味づけしていくのも面白いのかなと思いました。昨今はインターネットで調べるとすぐに答えが出てくる時代ですが、その時代にあって、こういうある種の謎めいたものはまだまだ眠っている気がします。そういう謎が掘り起こさて日の目を見る機会が与えられるというのはとても興味深いのではないでしょうか?
ちなみに私は「暃」がダンスしている人に見えます。にしきのあきらがよく切る腕にひらひらがついているような服で踊っているような。そいういう情景が見えます。
【読書感想ブログ】雑談の一流、二流、三流
今回読んだ本
雑談の一流、二流、三流 (アスカビジネス) | 桐生 稔 |本 | 通販 | Amazon
この本を選んだきっかけ
私はよく『中田敦彦のYouTube大学』を観ているのですが、その中で紹介されていた本で、中田のあっちゃんの説明も面白く勉強になったので、実際に自分でも読みたくなってこの本を手に取りました。
簡単なあらずじ
作者の桐生稔さんは高校の時は成績優秀で自分でも優秀だと思っていたそうですが、新卒で入社三ヶ月で左遷されてしまいます。左遷先の飛び込み営業の仕事をこなしていくうちにみるみる営業成績が伸び、最終的にはエリアマネージャーとなり、その後、コミュニケーションスクールを立ち上げて、全国展開するまでになっていらっしゃいます。
最初は営業成績が良くなかったところから、コミュニケーションスクールを経営するまでになったこの方だからこそ、コミュニケーションを苦手としている我々にわかりやすく雑談の何たるかを説くことができる。そんな本になっていると思います。
また、各章が雑談のはじめ方から終わり方に順番に対応していて、各項目も「3流はこうする、2流はこうする、では1流は?」というフォーマットになぞらえて構成されているので大変読みやすく構成されています。
面白かったところ・感情が動いたところ
私はやはり話の始め方や広げ方、盛り上げ方の点が苦手なので、そのあたりが特に気になりました。例えば、朝のエレベーターでばったり会った同僚との会話とかは、「今日は暑いですね」とか天気の話題になりがちですが、そうではなくて「相手に焦点を当てた会話をする」というのが一流らしいです。今なら「お盆何かしましたか?」とか「昨日何食べました?」みたいな会話から始めたほうが会話の始まりがよさそうな気がします。そういった感じで、会話の広げ方も自分のことをメインで話したりするのではなくて、相手を中心に話を広げると会話が広がるようです。
基本的に自分は自分に一番の興味がある。
という考えが基本にあるようです。私は基本話の引き出しが偏っているか引き出し自体が少ないです。例えば、釣りについてしゃべっているとして、あまり釣りをしないのですぐに会話が途切れてしまいます。そういった場合は「ネタ連想法」というのがおすすめらしいです。釣りの例でいえば、「魚と言えば刺身ですが、お寿司のネタだと何がお好きですか?」とか「海釣りとかされるんであれば船舶免許とかお持ちなんですか?とるの難しくないですか?」みたいな会話にシフトさせることができそうです。「〇〇と言えば△△」という連想力を鍛えておくことで雑談力が上がりそうですね。そういう意味では親父ギャグが大体ダジャレなのは似たワードを連想して雑談力を鍛えている人たちがサラリーマンには多いってことなのかもしれないですね。
雑談力を広げるなら親父ギャグを極めよ
ということが言えそうですね。最後に思ったのは「ポジティブであれ」ということ話してて否定的なことしか言わなかったり相手を貶めるようなことを言う人とは会話してても楽しくないですよね。なので、相手が否定的なことを言ってもできるだけ褒めてあげること。褒めるところがなくても、以前と比べてよくなっているところを褒めるといったようにできるだけポジティブに会話を勧められるようにしましょうというのが大筋にあるように思いました。現代社会において叱ったり怒ったりすることはよくないとされているだけに褒める技術は雑談の領域でも重要になってきているんですね。
この本のテーマ
この本はずばり一流の雑談をする方法について書かれています。当たり前ですが。
自分の体験談や、社会で起こっていること
私は雑談が苦手です。例えば「bamchohさんは休みの日とか何されてますか?」とか聞かれても、「いやー特に何もしてないですね~。基本寝てます」とか最悪の答えをしてしまいます。会話を広げるつもりがないんだなと相手に思わせていたんだろうと今更ながらに反省しています。あと、何か面白いことを言わないといけない。スベりたくない。という気持ちから何も言えなくなる時もあったりしますが、「雑談」はそういうものではなく、「雑」なトークをするだけでいい、普通の話をすればいい。というのが少し心を楽にしてくれます。
この本の最後にも記載されていますが、ITが進化して、スマホで色々なことができるようになってしまい、家族間、友達間のリアルなコミュニケーションが減ってしまって、雑談の重要性も低くなっていっている現代において、ある場面ではやはりまだまだリアルなコミュニケーションは重要な位置にいると考えられます。ネット越しにビデオ通話で会話しても、やはり実際あって話してみるのとは全然違った印象を受けるものです。面接の場しかり、商談の場しかり、いろいろな場面でリアルなコミュニケーションは重要なのです。
自分の意見
基本僕は会話の中で聞き役になりがちです。しかも、相手にあまり興味を持たないため、会話もすぐに終わってしまいます。会社でも普段は一人で仕事をすることが多くコミュニケーションも最低限です。昔は飲みニケーションということで、飲み会が少なからずありましたが最近ではコロナの影響もありそういう場も少なくなりましたね。そういう意味でも雑談力というのはあまり必要とされなくなってきているのかもしれませんが、いざという時のために雑談力を鍛えておくということはやはり自分の宝になるのではないでしょうか。
【読書感想ブログ】9割捨てて10倍伝わる「要約力」
私は伝えることが苦手
皆さん、人に何かを伝えることって得意ですか?
僕は苦手です(何度目)
情報をうまくまとめられないというか、思っていることがまとまる前にしゃべり始めてしまって結局ぐだぐだになる。みたいなことが多い気がします。それに加えて最近は加齢により言葉が出てこないなんてこともしょっちゅうです。
こんな悩みを抱えておられる方は多いんじゃないでしょうか?伝えたいことをバシッと短い言葉で伝えられたらいいですよね。
そういうことができるようになる本。それがこの本です(大袈裟?)
この本の趣旨
この本の要点はこの本の頭のページに書かれています。
「要約力」とは一体何ぞや?
そう聞かれたら、答えはこうです。
「死んでもこれだけは言っておく!」 を見つけること
「これだけは言っておく!」でもいいのですが、そこに覚悟を植え付けるために、
あえて「死んでも」と添えました。
「死んでもこれだけは言っておく!」
いいですね。すごい伝えたいことのような気がしますし、「死んでも伝えるぞ!」と思うと無意識的に情報の中の本当に重要な部分を探そうとしそうですよね。
とはいえ、どうやったらその本当に重要な部分を見つけられるんだ?という話になりますよね。
情報伝達は情報収集から
伝えるためにはまず伝えたいことを見つける必要がありますよね、伝えたいことを見つける。つまりは情報収集です。
まずはいっぱいの情報を収集するところから初めて、そのいっぱい集めた情報を整理して、要不要を選別します。
選別した情報をグルーピングして、優先順位をつけ、本当に必要な情報を伝える。これだけです。
簡単ですね。(いやいや!!)
幹→枝→葉 の順で話す
情報収集、情報整理についてはこの本を読んでいただくとして、情報伝達の部分で私が面白いなと思ったのは
「幹→枝→葉」の順で話すという部分です。
幹(全体像)をまず説明して、枝葉を全体像の補足として説明するという話し方。
いきなり詳細から話しても本当に伝えたい幹の部分がぼやけてしまいますからね。
「はじめに用件から話せ」とよく上司に言われますが、そうところからきてるんでしょうね。
道順を説明する
この本の中に地図に書かれた目的地までの経路を説明してくださいというお題がありました。
私はこういうのすごく苦手なんですよね。で、この本には伝えるための方法として以下のような方法をおすすめしています。
書く前に、一度声に出して道順を説明してみるのも賢い方法です。説明したことが「下書き代わり」となり、説明文がより書きやすくなるでしょう。
何かを説明するときに一度自分でそれを反芻してみるというのは確かにその通りで、私も仕事で何か問題があって先輩に質問するときにいきなり質問するのではなく一度自分自身に質問してみてこれで伝わるかどうかを確認する時があります。
それをした時としてない時とでは質問の質が違いますし、答えもすんなり返ってきている気がします。
なので、この内容は自分のやっていることの裏付けになり、少し自身になりました。
まとめ
『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』を読んだ感想を書きました。
「死んでもこれだけは言っておく!」を見つけ伝えることが要約力の基礎ということを学びました。
情報伝達には情報収集が重要であることを学びました。
情報伝達は「幹」→「枝」→「葉」の順で伝えることで伝わりやすくなることを学びました。
【読書感想ブログ】またすぐに!会いたくなる人の話し方
前回も話し方についての本を紹介したわけですが、今回も話し方についての本になります。(私がどれだけコミュニケーションに対してコンプレックスを持っているのかというのがわかりますね(^_^;))
今回私が読んだ本はコチラ↓↓↓
結論から言うと、またすぐに会いたくなる人は 相手を主人公にして会話している ということらしいです。
基本、人というのは自分のことを話したがる生き物。なので人との会話も自分のことを話がち。だからと言って自分のことばかり話していると、「この人いつも自分の話ばかりでこっちの話をちっとも聞いてくれないな、話していてもつまらないな。」と相手に思わせてしまって次から会ってくれなくなるよ。ということのようです。ということは逆説的に「自分の話を真摯に聞いてくれる人」がいたとしたら、それは次も会いたくなる人ということになりますよね。
では、どうやれば相手を主人公にして会話できるようになるのか?それは、相手を心の中心においてみること です。相手を心の中心において、相手のことに思いをはせる。そうするとおのずと相手主人公の会話ができるようになるそうです。
確かに、会話をするとき、私ならどうだろう?とか考えがちで、その思考の先にある引き出しから会話を探しがちですが、そうではなくて、相手はどうだろうか?というような思考であれば、そっちの引き出しから会話が広がるため、自然と相手主人公の会話ができそうな気がします。あとは相手をよく見て、相手のいいところ探しをすることも相手主人公の会話をする手段としてはアリだと思いました。
私はあまり自分から話をするタイプではなく寡黙なほうだと思っているんですが、それでもやっぱり会話しようとするとやはり自分のことをメインに話してしまう傾向にあるなとこの本を読みながら思いました。これからは相手に目を向けて相手の気持ちを考えながら、相手の一挙手一投足に思いをはせて会話するように心がけるようにしようと思いました。
【読書感想ブログ】人は話し方が9割
はじめに
私は話すのが苦手です。いざ人と話そうと思っても物事を順序だてて話すことができず、回りくどく説明しては人を混乱させているという自覚があります。そんな私を脱却したいという思いが昔から強くあるので、この本によって何か改善できないかという思いがありました。そして、この本の中にはそんな私に行っているのかというほどズバリのことが書いてありました。
話すことが苦手なら苦手と、開き直ってもいい。 流暢に言葉が出てこなくても、焦らなくていい。 じっくり言葉を選びながら、ゆっくり話せばいい。
私は沈黙が苦手で、場が沈黙で包まれると何か話さなければ!と気持ちが焦って逆に何も話せなくなることがよくあります。そんな私がこの文章を読んで、救われた気がしました。苦手だと開き直っていいんだ。焦らなくていいんだ、ゆっくり話せばいいんだ。と。
これだけでも読んでよかったと思える本でしたが、これ以外にもいろいろな話し方のエッセンスが載っているので一読の価値ありです。
どういう人が読むべきか
「初対面で何を話したらいいかわからない」
「すぐに話が途切れて会話が続かない」
「何をどう相手に伝えたらいいかわからない」
「うまく話せず失敗した経験がある」
「なぜだかわからないけど相手を怒らせてしまった」
「何を話せば話が盛り上がるのかわからない」
「人とコミュニケーションをとるのが何となく苦手」
「思っていることを正直に言えない」
「沈黙の時間が怖い」
そんな思いを持っている人が読むとよい本だと思います。
苦手な人と話さなくてよい
この本はいきなり「はじめに」の章に結論が書かれています
会話がうまくなる方法、それは「苦手な人との会話を避け、大好きな人と会話をする時間を増やす」。これだけです
「え~!」と思うと同時に「なるほど~」となる言葉ですよね。とはいえ、苦手な人とも話さないといけないことは多々あるわけですよね、そういう場合はどうするか
そういう人(たち)とはできるだけ距離をとりましょう
「え~!」(二回目) ですよね。そう、この本では苦手な人との会話は避けましょうということを徹底的に言っています。
とはいえ、僕の感覚ですが、苦手な人って世の中にそんなにいないと思うんですよね、口を開けばネガティブなことしか言わず、悪いのは自分ではない、他人の所為、みたいな人(これは僕の勝手なイメージですが)って、少なくとも僕の周りにはあまりいなくて、逆に僕がそういうタイプだったりするのでこの本を読んで気を付けないとな。と襟を正したぐらいです。なので、そういう数少ない苦手な人は避けて通って、大半の大好きな人との会話を楽しみましょうという結論なんですよね。
全肯定
この本では否定は禁物です。会話の中でネガティブ発言をすると追い出されます。それくらいに否定ワードはよくないと説いています。誰しも否定されてうれしい人はいないですよね。なので、全肯定で会話したほうがみんなハッピーになれてよい。ということらしいです。とはいえ、間違ったことを言っている人が居たら、その人のいっていることを正したくなるのが信条というものです。ただ、「その考えは間違っている!」と正論をストレートにぶつけるのではなく、できるだけ 相手が傷つかないように正論を伝えることを意識すること が大事とのことです。相手が傷つかないのであれば多少の嘘を交えて会話をするのもまた良いのかもしれません。
相手に関心を寄せる
僕はもう今年で40歳ですが、最近ようやく気付いたのが「相手のことを知ろうとすることは会話をするうえで大事」ということです。今まで会話によく詰まる要因として、相手のことを心の底から知りたいと思っていないということが思っている以上に大きかったんだなと思います。そういう私の心を読んだ赤のごとくこの本でも相手に関心を寄せることが重要であると説かれています。この本ではスティーブ・ジョブズの言葉を引用して
「相手を観察し、相手が本当に求めているものは何かを真剣に探そう。そうすれば必ずうまくいく」
と説いています。ジョブズの言葉は身に沁みますよね。力強くて心に訴えかけるものがある気がします。
拡張話法
ここでは拡張話法という会話術が紹介されています。「感嘆」→「反復」→「共感」→「賞賛」→「質問」の順番で会話することで相手の話をスムーズに聞き出せるというもののようです。要は、相槌をうまく使うことができるかどうかかなと感じました。昔、朝礼でチームリーダーのお言葉をチームみんなで聞く時間があったのですが、そこでチームの一人はそのリーダーの話に対して「うんうん」と相槌を打たれていて、なるほどこうすれば熱心に聞いていることが伝わるな。と感心したのを覚えています。そう思った私も次の日からは相槌を打つように心がけるようになりました。それが功を奏したのかどうかはわからないですが、「bamchohはよく相槌を打つから会話がしやすい」と(別の方ですが)言われたことがあり、やっぱり相槌って重要なんだな。と再確認することになりました。
まとめ
「人は話し方が9割」を読んだ感想を書きました。一通り読んだ後思ったのは、相手を思いやり、尊敬して会話をすれば自然と話し方はよくなって、相手の自分に対する印象もよくなるんだろうなぁと思いました。そして、その心持ちは「7つの習慣」の「Win-Winを考える」や「まず理解に徹し、そして理解される」に通ずるものがあるなと思いました。
ビジネス書を読み始めて日は浅いですが、こうやって別の本で書いてあることと似てるところが出てくると読書も面白いものですね。
【読書感想ブログ】 達人に学ぶDB設計徹底指南書
はじめに
自分はデータベースとは無縁の仕事をしてるんだけど、WEB開発に興味があって、WEB開発するにはデータベースを勉強しないとな、ということで勉強している。
今までに購入したデータベース本(SQL本)は以下の3冊、読んだかどうかすでによく覚えていない。もしかしたらそのうち再読するかも?
そういう状態なので、今回読んだ以下の本は新鮮な気持ちで読めたので良かった。内容もSQLに依らずデータベース全体の話(論理設計に主眼が置かれている話)だったし、作者の説明が丁寧でスラスラ読めた。
どういう人が読む本か
データベースの論理設計を学びたい人が読む本かと。SQLのことはあまり出てこないのでSQLの文法とかそういうのを知りたい人は別の本を読んだほうがいいかもしれない。論理設計だけではなく、物理設計のことにも言及しているのでデータベースの下回りのことも知れる本なので、そういうことが知りたい人も読むとよいかもしれない。
個人的に気になった点
3層スキーマ
データベースを設計するときに、「外部スキーマ」「概念スキーマ」「内部スキーマ」の3層に分けて設計する方法があるということを初めて知った。
という切り分けらしい。
何故「概念スキーマ」があるのか、「外部スキーマ」と「内部スキーマ」のみの2層スキーマではないのかというと、何かデータベースを変更したいとなった場合に、変更に対する柔軟性がない というのが理由らしい。 2層だと「外部スキーマ」を変更した場合「内部スキーマ」も変更をする必要がある場合が多々あり、その逆もまた然りということになるので「概念スキーマ」を導入して 緩衝材として使用する ことで変更に柔軟に対応できるようにしているということらしい。プログラミングにも「ビュー」と「ロジック」を分けるときに「MVC」モデルだったり「MVVM」モデルだったりを使うけど、その場合も「M」と「V」の間に「C」だったり「VM」だったりを挟んで緩衝材を作るのと似ている気がする。
バックアップ設計
バックアップの手法には「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」があるとのことで、「フルバックアップ」はわかったんだけど「差分バックアップ」は認識が間違っていて、僕が認識していた「差分バックアップ」が「増分バックアップ」であるという気づきがあった。
- 「フルバックアップ」は常にデータベース全体をバックアップするというタイプ
- 「差分バックアップ」はフルバックアップからの変更分をバックアップするタイプ。例えば、毎日の終わりに差分バックアップが実行されるようなシステムの場合は、月曜日にフルバックアップが行われて、火曜日移行は月曜日のフルバックアップからの差分がバックアップされるようになる。なので変更がどんどん累積されてバックアップされるようになる。
- 「増分バックアップ」はその日の変更分のみをバックアップするタイプ。先の例のシステムだと、月曜日にフルバックアップが行われた後は、その日の変更のみがバックアップされる。
一般的には「フルバックアップ+差分バックアップ」か「フルバックアップ+増分バックアップ」の組み合わせでバックアップされるらしい。
リストア・リカバリ・ロールフォワード
- バックアップファイルを戻すことを リストア
- 差分(または増分)バックアップをしていたトランザクションログを適用して変更分を反映する作業を リカバリ
- データベース内部に残っているトランザクションログを適用する作業を ロールフォワード
と言うそうです。違いがあるとは知らなかった。
正規化
第一正規形
第一正規形の定義は「一つのセルには一つの値しか含まない」らしいです。当たり前ですが、大事なことですよね。
第二正規形
第二正規形の定義は「テーブル内で部分関数従属を解消し完全関数従属のみのテーブルを作ること」らしいです。
部分関数従属というのがいまいちわかってないですが、主キーの一部をその列で置き換えても成り立ってしまう、要は意味的に重複している列が存在しているということなのかな?と思っています。
第三正規形
第三正規形は「テーブル内の推移的関数従属が解消されたテーブル」ということらしいです。
主キー以外の列で意味的に重複している列が存在しないように作成するのがミソのようです。
正規化とパフォーマンス
正規化を行うとテーブルが分かれてしまうわけなので、もともとのテーブルを作成しようとしたらテーブルの結合が必要になりその文パフォーマンスが低下する場合があるらしいです。ただ、作者の方はパフォーマンスを犠牲にしても享受できるメリットのほうが大きいとして、正規化はできるだけやったほうがいいと言われています。また、正規化を行ったうえでパフォーマンスに影響しない工夫についても言及されていました。
パーティション
論理設計のバッドノウハウの章で紹介されていた 水平分割を回避するテクニックとして DBMSが持っている昨日の一つ「パーティション」を利用するというもがあるようです。このような機能があることを知らなかったので勉強になりました。
まとめ
ミックさん著の『達人に学ぶDB設計徹底指南書』を読んだ感想を書いてみました。上記の気になった部分以外にも「バッドノウハウ」「グレーノウハウ」「木構造をデータベースで表現するには」という章は「ほ~」「へぇ~」の嵐でした。一読の価値ありです。全部紹介していると書面まるまる引用することになりそうなので、ぜひご自身で読んでみて「なるほど~」と思っていただければと思います。