Virtual Box を使って最小構成の Debian と Wayland / Weston をインストールするときの問題点

Debian / Ubuntu上のwaylandとwestonで最小限のGUIを構築する #Ibus - Qiita

Virtual Box でここ↑↑の通りに色々設定しようとして、いろいろ躓いたのでメモ。

仮想マシンの作成

いつからかわからないけど、Virtual Box で Debian の ISO イメージをインストールしようとすると、起動する前に GUIでユーザーとか入力できて、起動した瞬間からインストールが自動で始まって、起動終わるころにはインストールが終わってて「エキスパートインストール」ができないという問題があった。

仮想マシンの作成」ダイアログの「Skip Unattended Installation」にチェックを入れるとこの現象は出なくなる。

エキスパートインストール

Virtual Box の仮想マシンの作成のところで「エキスパートモード」というものがあり、それが「エキスパートインストール」なのだと勘違いして何度も通常インストール(GUI)を使って GNONE無しのインストールをしてしまい、インストールあとに黒い画面が起動するだけで何もできないという問題に直面していた。

「エキスパートインストール」は Debianインストーラーが起動して最初に出てくる選択画面の「Advanced options」の中にある「Expert install」のことなので注意すること

日本語でインストールすると、コンソールで文字化けする

Debian Consoleログインの文字化け解消 – 備忘録 for myself in the future

これはあるあるだけど、日本語ロケールでインストールすると、インストールあとのコンソールで文字化けするのでいったん英語ロケールにしたほうがいいかも。

$HOME/.bashrcに以下の設定を書き加えておきましょう。

case $TERM in
linux) LANG=C ;;
esac

libnss-resolve をインストールすると通信できなくなる

systemd-resolveの設定(Ubuntuなどの動的DNS設定)

/etc/nsswitch.confのhosts行を理解する - えんでぃの技術ブログ

Linuxマシンの名前解決の仕組み #VirtualBox - Qiita

WSLにてapt update時の『Temporary failure resolving ~』を解決する方法 #Windows - Qiita

色々調べた結果、/etc/resolve.conf が書き換わってしまって DSNの名前解決ができない状態になっていたみたい。

systemd-resolved の設定ファイル /etc/systemd/resolved.conf を修正することで解決した

DNS=192.168.xxx.xxx

書き換えた後、 systemd-resolved を再起動

sudo systemctl restart systemd-resolved.service

これでOK

weston の起動

Running Weston — weston 13.0.90 documentation

logind: failed to get session seat (#616) · Issues · wayland / weston · GitLab

weston.ini(5) — Arch manual pages

Weston - ArchWiki

westonを起動するときに config オプションを付けて起動する場合、フルパスを指定しないとちゃんと動作しないかも。

$ weston --config=/home/user1/weston.ini

あと、 weston.ini の中に xwayland=true を記述するとうまく動かないかもなので、指定しないほうがいいかも。